ウルトラライトチェアをコンパクトに折りたたむ方法(その1:マンガ肉法)【ポンコタン・ヘリノックス】
チェアリングやデイキャンプなどで大活躍する「ウルトラライトチェア」ですが、持ち運びに便利な反面、うまく折りたたまないと収納袋に入らなかったり、入ってもパンパンになってしまいがち。
そこで今回は、ポンコタンやヘリノックスなどのウルトラライトチェアをコンパクトに折りたたむ方法を3つ紹介しておきます。
長くなるので記事を3本に分けて公開していきます。
- その1.「マンガ肉法」で折りたたむ(※この記事)
- その2.「ベスト法」で折りたたむ
- その3.「斜め折り法」で折りたたむ
機種・目的によって最適な折りたたみは変わってきます。ぜひ自分にあった折りたたみ方を見つけてみてください。
どの折りたたみ方にも共通の注意点
まずは、どの折りたたみ方にも共通の注意点から説明しておきます。
アルミフレームは砂時計型にまとめる
機種にもよりますが、アルミフレームは砂時計型にまとめると、よりコンパクトに折りたためます。
上の写真ではベルクロテープでまとめていますが、必ずしもベルクロは必要ありません。ただその場合も、できるだけ中央を細く「くびれ」させるのがコツ。
「くびれ」を作ることで、よりコンパクトに折りたためるのです。
座面の「パイプ受け」をフレームの「くびれ」に当てて巻く
この手のチェアは、生地に「パイプ受け」が4箇所縫い付けられています。
「パイプ受け」部は生地がかなり厚くなっています。なので、できるだけぶ厚い「パイプ受け」をフレームの「くびれ」部分に合わせて巻くのがコンパクトに収納するコツです。
フレーム端の構造を知る(中級者以上向け)
機種や折りたたみ方にもよりますが、「フレーム端の開いている向き」を意識すると、よりコンパクトに折り畳めるようになります。
例えば下の写真でいうと、裏よりも表(手前側)の方が端っこまで生地を詰められるわけです。
かさ張る・収納袋に入らない原因の多くは、フレーム部に布を巻いて太くなりすぎること。この僅かな余裕を見逃さないことも1つのポイントとなってきます。
ただし、撤収時にそこまでの余裕があるのは中級者以上かな、とは思いますが。
「マンガ肉法」で折りたたむ方法
まずは、僕が「マンガ肉法」と勝手に名付けた折りたたみ方から説明していきます。
マンガ肉のように布地を中央にまとめることで、かさばりがちなフレーム外側を細くできる畳み方です。特に、アルミフレームが砂時計のようにきれいな八の字型にまとめられる機種にオススメ。
まず、座面の生地を広げたら、(※ 写真は上が座面、下が背です)
下から上に折ります。この時、四隅の「パイプ受け」が重ならないよう、最後まで折らないのがポイント。
次に、さらに下から上へ折ります。このとき「パイプ受け」に掛ける程度に折るのがポイント。
まとめたフレームの一番細い「くびれ」部分に生地の「パイプ受け」をあてがって、
クルッと巻いてやれば、
収納袋にスポッと収まりました。両端がスカスカなところに注目。
ファスナーを閉めたところ。かなりコンパクトにまとまりました。
「マンガ肉法」の折りたたみ方の利点・欠点は以下のとおり。
<利点>
- かさばりがちな両端が極めてコンパクトになる
- 「両端が太い」よりも「中央が太い」方が収納時の体積は小さくなる
- 収納袋へ入れやすい。(両端のフレーム部が引っかかりにくいから)
- 中央は膨れがちだが、布なので軽く力を掛ければ形を変えやすい
<欠点>
- フレームを布で巻かないため、両端が硬いまま
→ バックパックに詰める際に気を使う - 綺麗な直方体・円筒にならない
- 機種との相性が悪いと、収納袋に入れた荷姿がかなり不格好になる
個人的に一番よく使うのがこの「マンガ肉法」です。
ということで、次回の記事では「ベスト法」について説明します。