ソニー、α7S IIIにC2PA対応・ブリージング補正などの本体ソフトウェア大型アップデートを提供(Ver. 3.00、2024年3月)
2024年8月9日
ソニーは2024年3月28日(木)、同社のフルサイズミラーレス一眼カメラ α7S III(ILCE-7SM3)向けに本体ソフトウェアアップデート Ver. 3.00 を提供開始しました。
アップデートのダウンロードはこちらから。
ファイルサイズは Windows 版が約1,327MB、Mac OS 版が約1,386MB。
今回は超大型アップデートということもあってか、すべての設定が初期化されるとのこと。必要ならアップデート前に設定をメモしておくが推奨されています。
アップデート内容は以下のとおり。
- Creators' App に対応
- Monitor & Control に対応
- メディア間でのリレー再生に対応
- ブリージング補正に対応(対応レンズのみ)
- DCI 4K(4096×2160)と24.00p記録に対応
(無料のライセンスインストールが必要。非対応の国・地域あり) - FTP転送状態などの複数の条件を使って再生する画像を絞り込むことができるように
- 1つのフォルダー番号に記録できる画像が最大9,999枚に
- マルチ/マイクロUSB端子経由でのタイムコード入力に対応
(別売の専用アダプターケーブルが必要) - 複数のIPTC Presetの登録/切替に対応
- C2PAフォーマットに対応
(ライセンス提供時期は未定) - 任意のカスタム・グリッドラインを表示できるように
(別途有料ライセンスのインストールが必要。非対応の国・地域あり) - ネットワーク機能の強化
(SFTP 対応、WPA3-SAE対応) - カメラの画像を直接Creators' Cloudにアップロードできるように
(非対応の国・地域あり) - FTPワークフローの強化
(転送済み動画・静止画への自動プロテクト、指定画像の優先転送) - 電源のOFF/ONでタイムコードが保持されない場合がある事象を改善
- 動画撮影時の拡張ISOでの露出安定性を改善
- 動作安定性を改善
生成系 AI の氾濫を背景にデジタルコンテンツの信憑性証明が注目を集める中、デジタル来歴の標準仕様である C2PA に対応した点は要注目。
また待望のブリージング補正対応、FTPワークフロー強化、DCI 4K 対応、タイムコード対応の強化、IPTC ワークフロー強化も盛り込むなど、かなり意欲的な超大型アップデートと言えるのではないでしょうか。
なお、今回のアップデートは昨年11月のスペシャルイベントで予告されていたものです。
ソニーでは、「常に最適な機能・性能をご使用頂くため、最新のソフトウェアをご利用ください」と呼びかけています。