Echo Show 5(第3世代)はマイクの背景ノイズ耐性が大きく改善している(換気扇・キッチン)
Alexa 対応スマートディスプレイ「Echo Show 5(第3世代)」のマイクは、第2世代より背景ノイズ耐性が大幅に改善しているのですが、あまり知られていないようなので、経験談を交えて紹介しておきます。
Echo Show 5(第3世代)ではデザインの大幅変更だけでなく、内蔵マイクが2台→3台へと増設されたのも大きな改善点の1つ。
Echo シリーズではマイクを複数台束ねてマイクアレイとしていますが、第3世代に内蔵の3台のマイクは距離があまり離れていないためか、他誌レビューの中にはマイク性能の向上に確信が持てない、といった趣旨の記述も見受けられました。
結論から言ってしまうと、確かに第3世代でも画面無し Echo シリーズのマイク性能には及ばないものの、それでも第2世代より認識精度が劇的に改善したユースケースがあるので、お困りの方向けに情報共有しておきます。
賑やかなキッチンでの音声認識性能が大幅改善
換気扇のうなり音、包丁の音、五徳の上をフライパンがガチャガチャと踊る音。キッチンはとかくスマートスピーカーに厳しい場所です。
我が家ではキッチンカウンターに「Echo Show 5」を設置。第1世代・第2世代・第3世代と買い替えてきましたが、確実に第3世代の聞き取り率がナンバーワン。
とりわけ次の2点については、第2世代とは比べものにならないほどマイクの聞き取り能力が向上したと感じています。
- 調理時の作業音の中での聞き取り能力
- 換気扇(シロッコファン)が回っているときの聞き取り能力
(低音ノイズ)
とはいえ、別に第3世代がすごく優れているわけではなく、どちらかといえば第1世代・第2世代のマイクがあまりにもショボかったので、それと比べれば大幅改善だよね、というのが正確なところにはなりますが。
少なくとも Echo Show(第2世代)のときは換気扇を止めないと9割がた聞き取ってくれない、という酷い有様だったのが、第3世代で改善されただけでも大きなポイント。
個人的には、改善済みの第3世代のマイクですら最下位モデルの「Echo Dot」より聞き取り能力は低い、との評価ですが、ほとんど認識しない → 7割でも認識してくれるようになったのは大きな前進。前向きに捉えたい改善点といえます。
キッチン向けのスマートスピーカーは音声認識精度も大事ですが、買い物リストを画面で見られる、つまり画面付きであることも外せない要件。また、フットプリントのコンパクトさも間違いのない正義になります。
Echo Show(第3世代)がこういったユースケース向けのバランスの良い製品であることは、揺るがない事実でしょう。
他誌レビューのとおり、静かな環境ではマイクの改良はよく分からない、というのも確かな1つの側面ではあります。
ただ、第2世代以前の「Echo Show 5」で扇風機・換気扇、作業音などの背景ノイズのせいで認識精度が低くお困りのときは、第3世代へ買い替えると改善する可能性がある、ということは覚えておいて損はないでしょう。
それでも困るようなら、Echo Dot でも良いのでマイク台数の多い機種を選ぶと良いとは思いますが。
※ 筆者は相当台数、機種数の Echo を長年に渡って所有・利活用。Echo Show 5(第3世代)は発売当初から2台を使っており、その経験を元に執筆しています。