複数家電を同時に使えて、しかも静音。ポータブル電源「DJI Power 1000」レビュー【PR】

 2024年7月11日

デジタルガジェットで有名な「DJI」のポータブル電源「DJI Power 1000」、今回はその試用レポートをお届けします。

(※ 本記事は DJI より製品貸与を受けております。)

ドローンやジンバルなど、プロも愛用するさまざまな製品で市場から信頼を得ている「DJI」。その DJI が後発として発売したポータブル電源ということで、DJI ファンとしてはその完成度が気になるところ。

さっそくレビューしていきましょう。

外観と機能

「DJI Power 1000」は、容量 1024 Wh、重量13kg のポータブル電源。安全性に優れたリン酸鉄リチウム電池を採用し、安定出力 2000W、最大連続出力 2200W、ピーク出力は 4400W。容量 1000Wh クラスとしては最高レベルの高出力が特徴です。

AC 出力ポートは2口。USB-A x 2、USB-C x 2。USB-C はどちらも140W 出力対応。AC は UPS(無停電電源装置)モードに対応し、停電時は0.02秒で電力供給切り替えが可能。パススルー充電にも対応。

最大 400W の SDC / SDC Lite ポート。別売りアクセサリーにより DJI 製ドローンの超急速充電が可能。車のシガーソケットやソーラーパネルからの充電も SDC ポートから。(要別売アダプタ)

コンセントからの充電はこちらから。物理スイッチで 1200W / 600W の充電速度切替えが可能。バッテリー寿命4000サイクルは 600W 充電の前提。

背面にポート類はなし。壁付けして使えるので便利。天面両側に持ち運び用のハンドルが配置されています。

DJI ストアで購入で3年間保証。製品登録すると追加で2年間保証。計5年間保証となります。

価格は114,400円(税込)。2024年7月22日まで公式ストアでは13%オフの99,990円で販売されています。

2000W出力だからできる同時調理

ということで早速アウトドアに持ち出して、素材からブルーベリージェラートを作ってみました。

※ ブルーベリーには、酸味が強く味がしっかりした四日市酪農(よつらく)のヨーグルトが合う。

まずは、フリージングクッカーを予冷しながらハンドブレンダーで生クリームを泡立てたり、

ジェラートが出来るまでの間、調子に乗って電気ケトルでコーヒーを淹れてみます。AC 出力2口なので好き放題。

フリージングクッカー+1杯45秒でお湯が湧く 1300W の電気ケトルを同時に使っても全く問題なし。さすがの 2000W 出力です。

電気ケトルを使うとみるみるバッテリー残量が減少。ヒヤっとしましたが、完成時のバッテリー残量は74%と十分。

青空の下で食べる手作りジェラートはうまい!カップアイスより断然おいしかったです。ごちそーさまでしたっ。

極めて高い静音性

実際に「DJI Power 1000」を使ってみて驚いたのがその静音性。

どのくらい静かかというと、空調の効いた室内ではドライヤーや電気ケトルなど家電自体の動作音の方が大きくてポータブル電源の音が良くわからない、そんなケースもあるほど。

さすがに34℃オーバーの屋外で 1400W 出力した時には冷却ファンの音を聞けましたが、それでも大電力のわりには静音性が高く、かつ耳障りでない音質。

※ 給排気口は両サイドにある。大口径ファンが搭載されており、静音性に寄与しているとみられる。

冷却ファンの音を確認したいなら、暑い屋外か 1,200W 急速充電中に聞くと分かりやすいかも。

いずれにせよ、動画撮影や車中泊用途などでポータブル電源に静音性を求める方には、「DJI Power 1000」は貴重な選択肢となるはずです。

イザという時に助かる「本体充電の速さ」

カタログスペック上、「DJI Power 1000」の満充電時間は70分。

一見、「他社製品より10~30分くらい充電が速い」としか見えない部分ですが、急いでいる時にはこのわずかな違いが大きなアドバンテージになってくるので触れておきます。

実は冒頭のアウトドア検証では前日に充電を忘れてしまい、朝起きたら残量が 60% 弱しかなく焦ったのですが、1200W 急速充電のお陰で身支度中に 100% 満充電になって出発できた、という裏話がありまして。

梅雨の貴重な晴れ間での撮影ということで、例えば15分でも違えばその日の予定に大きな影響が出ることだってあるわけですから、「充電の速さ」は実用上の大きなアドバンテージとなるわけです。

80~90%まではかなり頼もしい速さで充電されるように感じましたし、このあたりは例えば「出発までの30分で何%充電できるのか」という数字に直接効くところ。カタログスペックでも見過ごしやすい重要な部分として、特筆させていただきます。

また、別売りのカーチャージャーを使えば SDC 端子から車内でも充電は可能です。

大消費電力の家電も余裕の駆動力

災害時の備えとして普段使いの家電がどこまで動くのか、確認してみました。

まずはホットクック「KN-HW-24G」。こちらは定格800Wの機種ですが、実際には830W前後を消費。バッテリー残量的にも余裕があり問題なく完走、これなら有事の際でも炊飯・調理ができそうです。

さらにはポタ電の鬼門、モーターもののドラム式洗濯機も問題なく完走。なんなら間違えて消費電力1000W超えのヒーター温水モードで回してしまいましたが問題なし。ただし、バッテリー残量は38%まで減りました。温水を使わなければ回数もけっこう回せそう。

バッテリー容量の関係から実用上、あまり使わないかもですがエアコンも駆動。ただし、

ピークカット機能をONにした方が起動がスムーズになりました。

ポータブル電源の中には、容量的に余裕があってもモーターものは相性問題で使えない機種もあったりします。そういう意味では今回はかなり意地悪な条件の家電ばかりを選んだわけですが、それでもここまで動くのはさすが余裕の大出力だと感じました。

結果、我が家の 100V 家電に関しては全て許容範囲内で動く、という内容に。

これ1台で大安心。信頼感のある動作安定性

ということでかなり虐めてみたわけですが、ともかく電気を貯める、電気を出すという基本部分がしっかりと動く、いかにも DJI らしい堅実な機種と感じました。このご時世、なかなか下手なことは書けないのですが、少なくとも排熱に関してはかなりバッファを見て設計してある機種のように思い、また、出力に関しても普段使いの家電であれば相当余裕がある機種のように感じました。

個人的には容量 1000Wh、出力1500W クラスあたりがポータブル電源のスイートスポットだと感じており、この機種はまさに容量1,024Wh、安定出力 2000W とピッタリの仕様。そして、高い静音性と動作安定度とで、まさにこれ1台で賄えるという感じの機種。

欲を言えば、あと数kg軽量化されて、もうひと回り小型化されて、片手で持ちやすいハンドルが付くと設営、撤収しやすくなりそうに思いますが、その場合、排熱周りや出力の余裕など諦めるものが出てきそうな気がします。

ポータブル電源に求められる仕様が DJI 製品らしい信頼度でパッケージングされた、1つの落とし所として面白い製品と感じます。

価格は114,400円(税込)。2024年7月22日まで公式ストアでは13%オフの99,990円で販売されていますので、お考えの方はぜひ、検討リストに入れてみてはいかがでしょうか。

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