ついにイーモバイルから、携帯向け16.5円/分、固定向け3.3円/分で電話をかける事が可能に
例によって、S11HT (emonster) の話題。
タネを明かすとIP電話利用時の料金です。が、モバイルからのIP電話利用時に問題となるいくつかのハードルをクリアしています。
比較先プランにもよりますが、イーモバイルは、音声回線の定額料が破格の安さですので、そういうプランと比較すると、携帯宛でも半額以下。固定宛なら10分の1以下のおねだん。(1ドル100円換算)
(以下、2008年10月20日現在の参考料金)
プラン | 料金(税込) |
au : プランSSシンプル | 42円/分 |
au : プランLLシンプル | 15.75円/分 |
DoCoMo : タイプSSバリュー | 42円/分 |
DoCoMo : タイプLLバリュー | 14.7円/分 |
ソフトバンクがないのは、調べるのが面倒だったから。というか、ホワイトプランの率も高そうですし。
私もソフバン1回線持ってます。
でも相手がソフトバンクの携帯を持っていない事もありますよね。
そんなときに、データ通信料定額の強みを生かして、イーモバイルのスマートフォンから、実用的なIP電話ができないか、模索してみました。
とはいえ、スマートフォンからIP電話を使う場合、実は、使ってみないと分からない厄介ごとが多いものなのです。たとえば・・・・
- Windows Mobile 機では、外付けイヤホンマイクか、Bluetooth ヘッドセットを使わないと、IP電話時、相手の音声が(イヤースピーカーでなく)普通のスピーカーからまる聞こえになる。
- かといって、外付けイヤホンマイクは、いちいち接続するのが面倒。
- Bluetooth ヘッドセットは、いちいち接続確立するのがこれまた面倒。
- 通信遅延が意外とあったり、音が欠けたりして、音質がよろしくない。
- 通話ソフトが使いにくかったり、不安定。
などなど、いろいろと苦労するケースが多いのです。
そこで、次のような都合のいいIP電話を目指したいと思います。
- ちゃんとイヤースピーカーから相手の音が聞こえる。ヘッドセット不要。(これ重要)
- 通話ソフトが安定している(これも重要)
- 音声品質が許容範囲(遅延が少なく、音質がよい)
- アドレス帳連携でラクラク発信できる
→IP電話って、頭に国番号いちいち付けないといけないとか、面倒なことが多いので。 - 通話料金が通常のIP電話と同じくらい安い
- 月額の基本料金は無料がよい
- 発信者番号通知はどうでもよい。
→(これを求め始めると、選択肢が狭くなるので)
いろいろ調べてみたんですが、Gizmo というプロバイダフリーのSIPサービスと、エイジフォン・モバイルというSIP通話ソフト(有料ソフト)の組み合わせが、スマートフォンからのIP通話に求める上記条件に、最も合っていると思いました。
<参考サイト>
Gizmo
いろいろ調べていると、プロバイダフリーの国内SIPサービスって月額料金かかるとこだけになっちゃたんですね。
伝送遅延の事を考えると、国内サービスを利用したいところですが、ユニバーサルサービス料のからみにかこつけて、携帯からのIP通話を抑止するとか、各方面からいろんな圧力があるんじゃないかと疑いたくなってきてしまいます。
私の場合、正直、携帯からあまり通話しないタイプなので、月額料金取られるのはちょっと・・・
Gizmo を選択した理由は、海外のサービスでありながら、伝送遅延が比較的少ないこと。自宅のADSL回線から、SIPサーバへのラウンドトリップタイムが160msというのは、驚異的。
仮にサーバが米国にあり15000km 離れているとすると、光の速度でも往復100msかかるわけで、自宅のポンコツADSLがらみの機器要因遅延も考慮すれば、相当優秀と思います。
ただ、この組み合わせでも、端末側でのオーディオバッファリングなどで、360ms以上の追加遅延が発生しますので、会話の掛け合いが不自然になるのはある程度ご愛敬。
エイジフォン・モバイルを選択した理由は、イヤースピーカーから音声を聞くことができる数少ないソフトで、ダイヤルもしやすく、細かい設定・チューニングが可能なこと。
もちろん、アドレス帳ともシームレスに連携可能です。
実際に、携帯にかけたときも、相手の感触はそんなに悪くなかったです。
近い将来、携帯からの音声通話は、こういう形になるのが、当り前の時代が来るかもしれません。。。。。