【動画】人力ヘリコプター「ガメラ2」が滞空時間世界記録を更新(非公式)

gamera2aviation2
※ 記事後半の動画より引用

2012年8月28日(現地時間)、米メリーランド大学の学生チームの人力ヘリコプター「ガメラ2」が、非公式ながら滞空時間65秒というとんでもない記録を出したようです。

鳥人間コンテスト的なロマンあふれる挑戦といえますが、こちらは回転翼機(ヘリコプター)による人力浮上、という事で、より難易度の高いお話。

また、規定の条件を達成できれば名誉だけでなく高額賞金も得られるので、金銭的な意味でも夢のあるチャレンジと言えそうです。

彼らの目標は「イゴーリ・I・シコールスキイ 人力ヘリコプター コンペティション」が要求する、以下3つの条件を満たす人力ヘリコプター飛行。

  1. 時間:60秒以上
  2. 高度:高度3m(9.8フィート)へ到達
  3. 範囲:10m(32.8フィート)四方での飛行

これは航空技術における困難な挑戦のひとつであり、今後、飛行に成功し記録が公式に認定されれば、その栄誉とともに賞金25万ドル(約2,000万円)を獲得することができます。

彼らの主張によると、今回は非公式ながら上記3条件のうちの2つ(飛行時間、範囲)を満たした。との事。

以下、公式リリース。

【動画】人力ヘリコプターでの飛行の様子

65秒間の人力ヘリコプターテスト飛行の動画は以下から。

UMD Gamera Test: 65 sec endurance – YouTube


プロペラがむちゃくちゃ大きい事と、足だけじゃなく手まで全力回転しているのが気になるところ。

人力での長時間飛行が技術的にいかに困難かを感じさせてくれる動画です。ぜひご覧ください。

Gamera IIの技術資料が公開されている

メリーランド大学の公式ページでは Gamera シリーズの研究資料が公開されています。

機体の概要・設計(PDF)や地面効果(PDF)など、有用な資料がまとまっています。

今回のテスト飛行で唯一達成できなかったコンペの条件は「飛行高度」ですが、その背景には、なんとなく地面効果が関係してるんじゃ…と思ったり。

今以上の高さまで飛ぶには、驚異的な体脂肪率のアスリートの力を借りる必要があるかもしれませんね。

参考サイト

Hatena Pocket Line

コメントを記入