他サイトのアクセス状況を見れるGDN ad plannerのリニューアルについて
旧DoubleClick Ad Planner は9月5日、事前の告知通りリニューアルされ、Google Display Network のプレースメント調査に特化した形に変わりました。
競合サイト調査に使っておられた(事前告知メールを知らなかった)方の中には急な変更と驚いた方もいたようですが、今回のリニューアルは、GDN 本来の目的からすれば納得感のあるものだと私は感じています。
というわけで、個人的立場として、今回のリニューアルに対する擁護と、簡単な TIPS を書いておきます。
※この記事は将来、状況の変化に応じて更新する可能性があります。
対象国をまず「日本」にしてから使う
リニューアル前はデータを見れたサイトなのに、リニューアル後、
表示できる xxx.com の GDN データは見つかりませんでした
というエラーになる場合は、GDN リサーチから「データを表示」を一旦「日本」にしてから検索すると良いと思います。
(※リニューアル後は対象国に十分なデータが無いとエラーになるようです。)
面倒なら、対象国を「日本」にしたURLをブックマークしておいてもいいでしょう。
ページビュー、サイト滞在時間などは削除された
今回のリニューアルでまず気がつくのは、ページビュー・サイト滞在時間などが表示されなくなった事でしょう。
ただ、Google AdSense からすれば Page Views よりも Unique Users の方が重要なわけですから、今回のリニューアルは妥当な変更と言えるでしょう。
精度が良くなったUU
リニューアル前は Page Views や Unique Users が実態の半分程度で出ていた気がしますが、リニューアル後の UU は割と正確になったと思います。
今後もこの精度が維持されるのか、とか、サイトによる違い等などは徐々に明らかになるとは思いますが、少なくとも私が把握しているサイト群を見る限り、以前より精度が高まっていると思います。
海外のネット視聴率サービスは国内だとちょっとねぇ
Alexa やその他海外系のネット視聴率サービスは、国内サイトだとアテにならない。というのは以前から言われている通りと思います。
最近のGoogleの動きは非常にストイック
個人的には Google は理想家で、目指す先があり、それに向けて変化していく人格だと捉えるようにしています。
彼に好かれるような小手先のテクニックは、彼に追従できるなら価値もあるだろうけど、手前のリソースが限られている以上、最終的に彼らが目指す所に思いを馳せ、最初からこちらもそこを目指しておくほうが長期的には有利なのではないか。というのが私の考えです(時間はあるけどリソースが少ない場合はね)。
彼が本当に ”Don’t be evil” と思っているならば、人間が流行り好きである事だけでなく、人類の叡智とはすなわち蓄積である事もいずれ理解するだろう。とも思っているわけです。
私が10年来持ってきたポリシーに「画面の向こうに人を見ろ」というのがあります。
当初、それは文字通りリアルな「人間ひとり」を画面の向こうに見ろ。という意味でしか使ってきませんでした。
SF めいた話しにはなるのですが、最近の Google などのコンピュータシステムは、背後に「一人の人」ではなく、システム全体に込められた「ある意思」を感じる事がままあり、そういったものを感じられた方が、何かと有利なのではないか。と思うようになってもう5年くらい経ちます。
思うに、こっち系の事業意思決定に関わる方なんかが長期で生き残れるかどうか。には、こういう人間力的なものが関係するようになってきてるんじゃないかなぁ。などというボヤキもほどほどに筆を置くこととしましょう。