Google Nexus 7が届いたので触ってみた感想とかを書く
先日、日本向けにも正式発売された Nexus 7 が手元に届いたので、それなりに触って感じた事をレビューします。
多分、ウチの場合、Unboxing(開封の儀) 的な内容は求められていないと思うので、これが一体何なのか、とかの所感とか、個人的に気になった点から書かせてもらいます。
買おうかどうしようか迷ってる人とか、充電関連で困ってる人の参考になれば幸いです。
※この記事は、後日情報の追加・更新をする可能性があります。
※2012/10/9 仕様・スペックにコメントを追記。プリインストールアプリについて追記。片手での長時間使用のあたりの文章を修正。
※2012/9/29 DPI絡みの記述が明らかにおかしかったので修正。すみません。文章ブラッシュアップ。仕様追加。具体的な視野角が判明。
仕様・スペック
まずは Nexus 7 16GB のスペックをおさらいしておきましょう。
OS | Android 4.1(Jelly Bean) |
SoC | Nvidia Tegra 3 |
CPU | 1.3GHz Cortex-A9(4コア) |
グラフィック | 416MHz 12コア Nvidia GeForce ULP |
ディスプレイ | 7インチ LEDバックライトIPS液晶 1280×800(216ppi) 視野角 178度 |
カメラ | 1.2メガピクセル フロントカメラ (背面カメラは搭載せず) |
搭載入力装置 | 加速度計 ジャイロスコープ デジタルコンパス GPS 磁気センサー 近接センサー マイクロフォン |
インターフェイス | 3.5 mm ヘッドホンジャック micro USB 2.0 ドッキングピン |
メモリ | メモリ(RAM):1GB ストレージ:16GB |
Bluetooth | 3.0+EDR |
Wi-Fi | 802.11 b/g/n (2.4GHz) |
バッテリ | 4,325 mAh(16Wh) |
連続待受 | 300 時間 |
質量 | 340g(手元の端末では実測336g) |
サイズ | 198.5 × 120 × 10.45 mm |
CPUはクワッドコアの 1.3 GHz。GPU コア数 12 を誇る Tegra 3 のパワーと Android 4.1 の素性の良さ、そして、Nexus シリーズの信頼感が組み合わさった、バランスの良い機種と思います。
3G / LTE 非対応ですが最近のLTEスマホなら(一部機種を除き)テザリング出来るので、外で回線に困る事は少ないと思います。
ゴミアプリがプリインストールされていない素のAndroid端末
せっかく素性の良いワールドワイド端末なのに、国内販売時はゴミアプリてんこ盛りになっちゃって「素のAndroid」のカケラも残っていない…なんて事もある昨今ですが、この機種は Google ブランドという事もあってそういう悲劇を避けられます。
店頭購入の場合は分かりませんが、少なくとも Google Play から直接購入した場合、その手の困ったアプリはインストールされません。
ぜひこの機会に、キャリアや販売店の魔の手を通さない「最近の素のAndroid」を楽しんでいただきたいと思います。
指に吸い付く操作感
前から Android 4.1 を使っていたので「Project Butter」の成果である「指に吸い付くような操作感」は良く知っていたつもりですが、大きい画面になると、やっぱりコレっていいよね。と純粋に思いました。
iPad 慣れしてる人だとアプリ内のスクロールとか、独特の加速度の違い、画面遷移の細かいアニメーションの品質とかには思う所はあると思いますが、一応、うっかり延々と触ってしまう、そんな魅力も醸し出てる感じではあります。
Android 4.0 もそれ以前に比べればヌルヌルになったと言われますが、4.1 は感性に訴えるレベル、とまぁ言えるかなぁ。とは思います。
液晶の視野角は178度。有機EL派でも多少は安心?
このところ有機EL画面の機種ばっかりだったんで、Nexus 7 の液晶って斜めからでも見やすいかが心配だったんですが、これは杞憂でした。
搭載する 7 インチ LED バックライト IPS 液晶は視野角 178 度を確保しているとの事。
条件的にかなりキツい角度から見た写真が以下になるんですが、それでもまぁ割と見れちゃうわけで、普通に使ってればまず困らないんじゃ?と思いますね。
※同じ角度でも向きにより見え方が変わるため、多分、実機の方が写真より良く見える事がほとんどと思います。
タブレットの利点のひとつは、他人と同じ画面を見られる。という所にありますから、視野角がそれなりに広いのはかなりありがたいです。
付属品はシンプル
付属品はいたってシンプル。
最低限の説明書と保証書、AC アダプタ、USB → microUSB ケーブルくらいです。
USB ケーブルの長さは 90cm~1m 程度でさほど長くはありません。
タブレットとしては軽いが、片手の長時間使用は厳しい?
Nexus 7 の公称重量は340g。実測値では336gでした。
先日発表された Kindle Fire HD よりは軽い Nexus 7 ですが、スマホみたく小指で下を支えて長時間持つにはちょっと重いと思います。
持ち方としては普通の本を持つ感覚の方がいいかもしれません。
どういう持ち方であれ、画面周りの余白が広さと重さのバランスが良いので、取り回しは比較的楽と思います。
ただ、片手で全部操作、という話になると、Android 4.1 のユーザーインターフェースの関係もあって無理…とは言わないけどかなり厳しいとは思います。
別に、片手で持って反対の手で操作すればいいだけの話なんですけどね。タブレットなわけですし。
お値段以上の操作感・品質
横持ち時に電源ボタンを人差し指で押せるところとか、フチの余白の取り方とか、ぶっきらぼうに見えて実はよく考えられた筐体と思います。
裏面のボコボコデザイン(滑り止め)はカッコいいとは思いませんが、実用上、これのお陰で落としにくくはなっており、役には立っています。
また、画面タッチの感度も良好です。
画面が大きくなった分、実は単位面積あたりのタッチ感度が落ちてるんじゃないか。という心配もあったのですが、例えば下の図のように、7インチ画面の一角でも普通にフリック入力できるなど、十分な感度が確保できています。
※上記スクリーンショットは、別で購入した有料アプリ「ATOK」のタブレットモードです。
内蔵スピーカーの音質もまぁまぁ
苦手な分野なので多くは語れませんが、少なくとも机の上に置いた時にスピーカーが完全には塞がれにくい配置になっている事や、サイズの制約がスマホに比べて緩い事もあってか、一般的な Android スマホよりは数段マシな音が出ているのではないか。と思います。
いちおう、音楽聞こうかな。とか、音楽付きの YouTube 聞こうかな。とは思えるレベルです。
兎にも角にもお値段以上
とにかく、これが送料込み2万円を切る価格で売られてるという事が驚きです。
決して「何もかもが最高」ではありませんが、回線事業者の変な縛りが無い事もあり、コストパフォーマンスを求める賢い消費者から地味に選ばれる可能性はあるかもしれないなぁ。とは思います。
3G / LTE には対応しておらず、Wi-Fi での利用のみとなりますが、既にスマホを持っている人でも自宅にコイツがあると、スマホよりもついつい Nexus 7 の方に手が伸びる。そんな変な魅力のある端末と思います。
付属ACアダプタは5V/2A出力。スマホ用機器の流用時は出力とケーブルの種類に注意が必要
Nexus 7 に付属の AC アダプタは 5V / 2A 出力です。
付属の USB → microUSB ケーブルで Nexus 7 と接続します。
ここは将来、別記事として切り出すと思いますが、付属のACアダプタを使わない場合、通信用じゃなく充電用ケーブルを使わないと充電されない場合がありました。
スマホの場合、通信用ケーブルでも最悪 USB モードで時間はかかるものの充電くらいはできると思ってたんですが、Nexus 7 ではそうでないケースがあった。という事で、サードパーティ製の USB 充電器を使う場合は気をつけた方がいいかもしれません。(詳細が分かって、余裕があれば記事にすると思います。)
ちなみに手元の PC の USB ポートからの充電なら、通信用ケーブルでも出来ました。
また、ACアダプタの出力にも注意が必要です。
一般的なスマホの付属充電器は 1A 出力の事が多いのですが、Nexus 7 用に 1ポート当たり 2A 以上出力の充電器がないと、充電が遅くなりそうです。
関係ないですけど、ASUS さんは「アスース」じゃなく「エイスース」って読みに変わるそうですね。
画面サイズと解像度の絡みで文字が…
Nexus 7 は画面サイズが一般的なスマホより大きく、それに合わせて多くの文字やアイコンが表示されるため閲覧性は良いのですが、DPI が必ずしも高いわけではないため、細かい英字が少し見づらいような気もします。
特に見づらいと思ったのが、白地に黒の細かい文字で、PC などで見ると気にならないような内容でも、Nexus 7 で見ると視認性が悪いなぁ。と思うケースもあったりはします。
こういう所をみると、Apple が導入した Ratina 的解像度に対して多少羨ましく思ったりもしなくはありません。
開封の儀
他のサイトでも山ほどやってる事なので、読者のみなさんもさぞかしお腹いっぱいだろう。という事で、写真と簡単なコメントだけ並べておきますね。
うちはシンガポールから FedEx で届きました。
開封したらいきなり明細書
米国版ではものすごく開けにくいと各所で評判だった箱。
※参考動画↓
Montage: Unboxing the Nexus 7 is fun! – YouTube
国内版は問題なく開けられます。
箱の中身は箱。
この箱の中には Nexus 7 が。
見えづらいですが、裏面の Nexus ロゴの上のあたりに NFC が入ってるよー。という注意を促す「NFC」の3文字。
これが合法的商品の証。「総務省指定」と書いてあります。
下面に microUSB と 3.5φ のオーディオ端子。
Galaxy Nexus でもおなじみの端子。Galaxy Nexus では 3ピンでしたが、こちらは 4ピン。
見えづらくて恐縮ですが、電源と音量ボタン。
机の上に置いていても、コツをつかめば押せます。
起動。
最初は英語なので、言語を選択。
日本語になりました。
Wi-Fi 接続やらなんやらが終わるとセットアップ完了。
初期画面に。
最初から入ってるアプリはこんな感じ。
うちのサイトも問題なく見れまして。
ちゃんとクラウドとも Sync されてるねー。と。
書くだけ書いてアップしたんで、他記事への切り出しや、記事の更新、追記もあるかもしれませんが、とりあえずこんな感じです。