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 2025年4月11日

Ryzen 9 8945HS搭載。ローカル生成AIも楽しめるミニPC「GEEKOM A8」レビュー

今回は、GEEKOM のミニPC「GEEKOM A8(GEEKOM NUC A8 AMD RYZEN R9-8945HS)」のレビューをお届けします。

ミニPCながら強力な8コア16スレッドの CPU「AMD Ryzen 9 8945HS」を搭載し、高いパフォーマンスを誇る本機。

デスクトップ機に迫る性能をコンパクトにまとめ、AI処理を高速化する NPU まで盛り込んだ欲張りなモデルとして、オフィスからクリエイティブまで幅広い用途にオススメさせていただきます。

(※ この記事は GEEKOM の提供でお送りします。)

ご購入はこちらから。

GEEKOM ミニPC A8 シリーズ 、AMD Ryzen 9 8945HS(8コア/16スレッド最大周波数5.2GHz)32GB DDR5 5600MT/s+2TB M.2 PCLe 4.0 SSD AMD Radeon 780M Windows 11 Pro//WiFi 6E/BT5.2 lceBlast冷却システム 4画面同時出力 最大8K@30Hz
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「GEEKOM NUC A8 AMD RYZEN R9-8945HS」の仕様

「GEEKOM NUC A8 AMD RYZEN R9-8945HS」の主な仕様は、以下のとおり。

CPUAMD Ryzen 9 8945HS
GPUAMD Radeon 780M(内蔵GPU)
メモリデュアルチャネル DDR5 5600MHz 32GB
(SODIMM、最大64GB)
ストレージM.2 PCIe Gen 4.0 x4 NVMe SSD 2TB
(最大2TB)
有線LAN2.5GbE、10/100/1000/2500 Mbps、RJ45
無線LANWi-Fi 6E
(MediaTek M.2 MT7922 )
I/O
(前面・側面)
1 x USB 3.2 Gen 2 Type-A(PD対応)
1 x USB 3.2 Gen 2 Type-A
1 x 3.5mm ステレオヘッドセット
1 x SDカードスロット(左側面)
I/O
(背面)
1 x USB 3.2 Gen 2 Type-C(PD対応)
1 x USB 4 Gen 3 Type-C(PD対応)
1 x USB 3.2 Gen 2 Type-A
1 x USB 2.0 Type-A
1 x RJ45
2 x HDMI 2.0
OSMicrosoft Windows 11 Pro
(モダンスタンバイ対応)
本体サイズ112.4 x 112.4 x 37mm
重さ425g(実測値)

では早速、「GEEKOM NUC A8 AMD RYZEN R9-8945HS(以下 GEEKOM A8)」をレビューしていきます。

写真で見る「GEEKOM A8」

本体は超小型ながら高い質感。前面・側面・天面は継ぎ目のない一体メタルシャーシ。細かな梨地の表面加工が施されており指紋が目立たない。Mac mini に通じる外観です。

後ろから見ても質感の高さは変わりません。

前面。電源ボタン、3.5mmステレオヘッドセット端子、USB 3.2 Gen 2(Type-A)x 2 が配置。左の USB ポートは Power Delivery に対応。

左側面にはSDカードスロット。給気用のパンチングが施されています。

右側面にも給気用のパンチング。エアフローは側面吸気・背面排気。

超小型ながら、背面はポート類がぎっしり。PD・DP 対応の USB-C x 2(USB 4 Gen 3 + USB 3.2 Gen 2)、USB-A x 2(USB 3.2 Gen 2 + USB 2.0)、HDMI x 2、2.5 GbE(有線LAN)、DC 入力。Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2 にも対応します。

同梱物は取説、HDMIケーブル、電源ケーブル(3ピンtoミッキー型)、ACアダプタ、VESAマウント用プレート、同取り付けネジ。

付属の電源ケーブルは3ピンタイプ。2ピンのコンセントに挿す場合、別途、変換ケーブルを用意すると便利です。

※ 別途、こういった2ピン→ミッキー型3ピン変換ケーブルを用意すると便利。(別売)

購入するならアース付きがオススメですが、こちらは最低購入数が3つから。

単品購入できる製品はこちら。

ACアダプタは実測248g。19V・6.32Aの120Wタイプ。出力のわりにかなり軽量コンパクトです。

本体内部へのアクセスはプラスドライバーで可能。図説付きで安心感があります。

底面には Wi-Fi / Bluetooth アンテナが配置。底を外す際は配線を傷めないよう慎重に。NVMe M.2 SSD の発熱は、熱伝導パッドを通じて金属製シールドへ放熱する設計。

大容量メモリとストレージを搭載。メモリは Crucial 製 CT16G56C46S5.M8B2(DDR5-5600 CL46) x 2 枚の計32GB。SSD は Acer 製 N7000(NVMe M.2 Type 2280)の 2TB。かなり余裕があります。

取説では内部にストレージ用 M.2 スロットが2つあるように見える箇所がありましたが、実機は1つ。

仕様表でも1つなので問題ではありませんが、同社の別機種の中にはストレージ増設用の SATA M.2 空きスロットが別にあるモデルもあります。この機種にはないのでお間違えのないよう。

写真でも分かるとおり、内部も綺麗に作り込まれている本機。

冷却ファンの音質も耳障りが悪くないですし、さらにファン制御で音量にも配慮されているからか、デスク上に置いても個人的にはあまり気にならないです。(BIOS ver 0.59 使用時。感じ方には個人差があります)

ミニPCでローカルAI画像生成。「Amuse」を試す

本機の CPU「Ryzen 9 8945HS」は強力な内蔵 GPU + NPU 搭載で AI 処理もできる、ということで実際に「ローカル生成AI」による画像生成を試してみました。

今回使ったのは、AMD 向けに最適化されたローカル生成 AI アプリ「Amuse」。

対応する Windows PC にインストールすればすぐに使える、Stable Diffusion ベースのアプリです。

実際に「Amuse」を使ってローカルで AI 画像生成を実行した結果がこちら。

※ 「GEEKOM A8」上で動作するローカル生成AI「Amuse」を使い、「未来リス」の画像を生成したところ。右は GPU 利用状況。

スクショのとおり計12.1GB もの GPU メモリを消費していますが、「GEEKOM A8」なら大容量 32GB のメインメモリを搭載。その一部を GPU メモリとして流用。大量のメモリが必要なローカル生成 AI も、モノによってはこのように動作してしまうわけです。

なお、「Amuse」の推奨要件(ノートPC向け)は、以下のとおり。

  • Ryzen AI 300 シリーズ + RAM 24GB 以上、または Ryzen 8040シリーズ + RAM 32GB 以上

本機の CPU「Ryzen 9 8945HS」は Ryzen 8040 シリーズ。つまり、推奨要件もバッチリ満たしています。

一般に内蔵 GPU は外部 GPU より速度面で不利ですが、メモリの多い外部 GPU はかなり高価。GPU メモリを大量消費するローカル生成 AI をメインメモリ(RAM)の流用で動かせる「Amuse」は、興味深い活用事例の1つと言えそうです。

アイドル消費電力は6W前後

タスクトレイ上の常駐アプリを極力減らした場合のアイドル時消費電力は 6W 前後。

バックグラウンドタスクが多い実運用環境だと十数W前後になることもありそうですが、バックグラウンドタスクが落ち着けば、性能の割に消費電力はかなり低い印象です。

電気代高騰の今、コスト的にもかなり魅力的な選択肢なのではないでしょうか。

Windowsライセンスは安心のOEM版

GEEKOM のミニ PC の Windows ライセンスは、安心の OEM 版。

当たり前のようで当たり前でない話なのですが、ミニPCのメーカー・モデルによってはボリュームライセンスの Windows がプリインストールされているケースがあり、その場合、ライセンス的に問題があります。

その点 GEEKOM のミニPCは、私がこれまで触った全ての実機で例外なく、ライセンス的に問題ないものでした。

※「GEEKOM A8」のWindowsライセンスは OEM_DM channel。

この点でも安心して購入できるブランドと感じています。

公式OSリカバリ、BIOSアップデートも提供

万が一の際や SSD 交換時などに便利な Windows リカバリや BIOS アップデートも GEEKOM から公式提供されています。

PC に詳しい方には、こういったサポートが用意されている点も安心感につながりそうです。

ベンチマーク結果

さすがの Ryzen 9 8945HS 搭載ということで、設定次第ではフルHDゲーミングもこなせる性能の本機。

例えば、2024年発売の「龍が如く8」は「1920x1080(フルHD)、グラフィック品質=中(AMD FSR 2=Quality)」でほとんどのシーンで 60FPS 出る印象。シーン次第ではもう少し上の設定も狙えそうです。

※ GEEKOM A8 上で動作する「龍が如く8」。1920x1080(フルHD)、グラフィック品質=中。©SEGA

というわけで、ここからは GEEKOM A8 のベンチマーク結果を紹介します。

計測条件は以下。

  • 2つある HDMI のうち、電源側ポートを使用
  • BIOS: Version 0.59 x64 / EC Version: 0.36
    → 入手時BIOS: Version 0.45 x64 / EC Version: 0.92 からアップデート
  • BIOS の FAN Mode は Auto(初期値)
  • GEEKOM 公式の OS リカバリ適用済み(Windows 11 Pro 24H2 Build 26100.2454 版)
  • 2025年4月3日時点の全ての Windows Update を適用
  • AMD Software: Adrenalin Edition ver 25.3.1 導入
  • BitLocker 無効化
  • 室温: 摂氏26~28度
  • ベンチマーク間は5分以上のアイドルタイムを設定

「高めの室温」✕「FAN Mode = Auto(初期設定)」で計測している点に留意ください。

なお、本機は BIOS Ver 0.59 にアップすることで細かなファン回転数(デューティ比)を手動で指定可能。環境・アプリによってはさらなるパフォーマンスUPが期待できる場合があります。(詳細は後述)

PCMARK 10

PCMARK 10 の各種スコアは以下のとおり。

PCMARK 107,035
Essentials10,496
 App Start-up Score13,712
 Video Conferencing Score8,338
 Web Browsing Score10,115
Productivity9,397
 SpreadSheets Score11,748
 Writing Score7,518
Digital Content Creation9,580
 Photo Editing Score14,124
 Rendering and Visualization Score10,024
 Video Editing Score6,212

3DMARK

3DMARK の各種スコアは以下のとおり。

Steel Nomad Light2,837
Steel Nomad512
Time Spy3,353
Time Spy Extreme1,575
Fire Strike7,925
Fire Strike Extreme4,251
Fire Strike Ultra2,381
Night Raid30,718
Solar Bay12,821

FINAL FANTASY XVベンチ ver 1.3

FF15 ベンチのスコアは以下のとおり。

軽量品質3,957(普通)
標準品質3,171(普通)
高品質2,373(重い)
※ 設定:1920x1080 フルスクリーン

なお、室温23度の起動直後の参考記録は「軽量品質 = 4,588」です。

FINAL FANTASY XIVベンチ

スコア:5,689(評価:普通)

※ 設定:1920x1080 / フルスクリーン / ノートPC・標準品質設定 / ダイナミックレゾリューション ON

Cinebench R23

Cinebench R23のスコアは以下。

Multi Core15,551 pts
Single Core1,792 pts
MP Ratio8.68 x

Cinebench 2024

Cinebench 2024のスコアは以下。

Multi Core909 pts
Single Core107 pts
MP Ratio8.50 x

BIOSのアップデートで大きく改善するファン制御と性能

Ryzen 9 8945HS 版 GEEKOM A8 は、BIOS のバージョンによって電力・ファン制御が大きく改善するので、実体験を踏まえた情報を残しておきます。

私が入手した A8 は、当初 BIOS Version 0.45 x64 / EC Version: 0.92 だったのですが、今回、

からダウンロードした以下の BIOS / EC アップデートを適用、

  • NUCRB02_A8_AutoUpdate_BIOS_V0_59_GEEKOM_EC_V0_36.zip

つまり、BIOS Version 0.59 x64 / EC Version: 0.36 にバージョンアップ(※)して全レビューを行ったわけです。

(※ EC(Embedded Controller)のバージョンナンバリングは下がっているので純粋なバージョンアップとは言えない気もしますが)

このバージョンではアイドル時の天面の熱感が大きく改善、冷却ファンの回転頻度も下がり、排熱管理が大幅に改善。ベンチマーク結果も大きく上昇しました。

2025年4月現在、市場では GEEKOM A8 の BIOS バージョンが新旧混在している状況とのこと。入手済みの方で発熱・冷却ファン周りの性能改善が必要な方は、BIOS を更新する価値があるかもしれません。

ただし、GEEKOM 製品の BIOS アップ時は Windows 再セットアップが必要になるケースが多い印象ですので、手間と時間は掛かる前提にはなります。より高みを目指す方は、万全のバックアップで臨むのが無難そうです。

なお、BIOS Version 0.59 では細かなファン制御のカスタマイズが可能。

BIOS のファン制御は「Advanced」→「FAN Mode」から設定。選択肢は「Auto」「Fixed Mode」「Manual Mode」の3つ。Auto もかなりバランスの良い優秀なファン制御なので、無理に Manual にする必要はないです。

ただし、BIOS Version 0.59 の「FAN Mode = Auto」がターゲットとしている室温は恐らくは25~23度以下と思われるため、暑い場所に設置する場合は「Manual Mode」で設定を追い込むことでパフォーマンスアップできる余地がある気はします。

ミニPCならでは価値と速さを両立した「GEEKOM A8」

コンパクトな筐体にパワフルなCPU「AMD Ryzen 9 8945HS」を搭載しつつ、サイズを超えたポテンシャルを発揮できる「GEEKOM A8」。

ミニPCはデスクトップ PC の利点だった「ディスプレイ・マウス・キーボードなどの流用」をできつつ、ノート PC 主流の現代らしい周辺機器やアプリの活用にもピッタリのプラットフォームです。

最近の USB ハブや USB ドックはケーブルが短い製品が主流ですが、机下のデスクトップからだと USB ケーブルの引き回しに苦労することがままあります。しかし、ミニPCなら机上や手の届く場所に設置しやすく、こういったケーブルが短い USB ハブ・ドックでも扱いやすいという利点もあります。

本機は VESA マウントにも対応。工夫次第ではディスプレイ裏へのマウントもできます。ミニPCとしても高性能機としてはコンパクトなため、ただ置くだけでも設置の自由度もかなり高いのも利点です。

ミニPCならでは価値と速さを両立した「GEEKOM A8」。幅広い用途でぜひ、検討してみてはいかがでしょうか。

公式からの購入なら3年保証です。

GEEKOM ミニPC A8 シリーズ 、AMD Ryzen 9 8945HS(8コア/16スレッド最大周波数5.2GHz)32GB DDR5 5600MT/s+2TB M.2 PCLe 4.0 SSD AMD Radeon 780M Windows 11 Pro//WiFi 6E/BT5.2 lceBlast冷却システム 4画面同時出力 最大8K@30Hz
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