Windows 8が発売開始。Proへは3,300円でアップグレード可
日本マイクロソフトは26日、最新 OS「Windows 8」を販売開始しました。
ダウンロード版の購入は以下、公式サイトから。
- Windows を購入する - Microsoft Windows
(Windows XP / Vista / 7 → Windows 8 Pro アップグレード)
※最近、Windows 7搭載製品を買われた方は、さらに安価なキャンペーンが適用できる場合があります。詳しくは記事の続きをお読み下さい。
アップグレード版が異例の安さ
キャンペーン期間中は、アップグレード版パッケージが5,800円(税抜・参考価格)、同ダウンロード版が3,300円と異例の価格で販売されます。
また、最近 Windows 7 製品を購入した個人ユーザ向けに、1,200円でアップグレードできるキャンペーンも用意されます。
キャンペーン適用は2013年1月31日までに
いずれのアップグレードキャンペーンも、2013年1月31日までに購入 or 手続きが必要です。
どうせ買うなら早いうちがいいかもしれません。
キャンペーン適用の詳細と購入方法は↓の記事にて。
戦略的な価格はマイクロソフトの焦りの表れか?
アップルの成功に感化され、利益構造の再構築を模索する最近のPC・モバイル業界ですが、マイクロソフトは、結局、モバイル市場でのプレゼンスを殆ど確保できないままに、次の主戦場となるタブレット市場での戦いを強いられる格好となりました。
期間限定とはいえ、今回、アップグレードキャンペーン向けに戦略的価格を設定したのは、その焦りの表れと言えるのかもしれません。
タブレットがPCを不要にはしないが…
クリエイティビティ・プロダクティビティが必要な領域、特に利益を生む作業には依然 PC が必要と思いますが、定型作業や情報受信だけであれば、手が自然とスマホやタブレットを探すようになって久しい昨今です。
今回発売された Windows 8 は、来年前半リリース予定の Haswell に最適化されている、と言われています。
本命である Haswell の登場以降、「手の平」の上のシェアを狙う「チャンス」を授かりはするでしょうが、使いやすく洗練されたハードウェアとアプリが揃うには年単位の時間がかかる、と見るのが自然と思います。
開発環境の普及と神輿を担ぐ動機付けも重要
アプリ開発者の動機は10年前と大きく変わり、また、情報を掘り出して紹介する人の存在も大きい時代になりました。
Apple や Amazon、Google など、そういう人にベネフィットを提示できている会社さんは、ネットを眺めていると「人垣に守られてるよなー」と率直に思う昨今でもあったりします。
当該する全てのサイトの情報がそうだとは言わないし、動機付けがお金である事を私は悪くは思いませんが、App Store の有料アプリを紹介するとアフィリエイト紹介料が出るけど、Google Play だとそういうものが一切無い。とかとか、そういう部分は、情報発信者へのモチベーションに少なからぬ影響を与えている気がするわけです。
私も多少はお勉強させて頂いておりますので、他のサイトさんの状況とか論調を拝見すれば、そういった背景に思いを馳せる事ができるわけですが、各サイトの理念や背景、また、一記事にかけられる時間とかとか、とにかく色々ですが、そういう損得勘定が情報拡散のモチベーションに影響している。と感じる場面は多いです。
善意の第3者が無償で「知」の助け合いをする。という精神は崇高なものと思いますが、それだけでは今やアプリもネット上の情報も揃わない時代と率直に思います。
そして、ある種残念ではありますが、やはりお金をモチベーションに頑張っておられる方は、なかなかお強いなぁ。とも私は思うわけです。
マイクロソフトさんが、こういう部分をうまく利用できないと、アプリのラインナップやネット上でのプレゼンスなど、とにかくもう、色々がうまく回らないのではないか。と若干不安に思います。
(関係は薄いですが、こういう背景があるので、私は、情報発信側のモチベーションを必ず見るように心がけています。)
Wintel 戦略は、副作用としてユーザーに本質的な価値を与えない膨大な演算に塗れたソフトウェアとコンピュータを世に広めました。
計算機資源、電源容量、そしてワットパフォーマンスの伸び率、などの物理的・論理的制約を背景に、無駄を廃するスマートなプロセッサとソフトウェアの組合せがWintel陣営の足元をすくう形でユーザーからの支持を集める中、ソフトウェアの後方互換性を武器に拡大戦略を成功させてきた Windows は、その自分自身の軌跡との整合性に苦しみながら、最後発として新市場での戦いに挑む形になりそうです。
とは言え、Windows はビジネスユースで依然、牙城を欠いていないのも確かなんですけどね。