Amazon、CDを買うと無料でMP3がもらえるAutoRipを米国で開始

 2024年8月9日

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米国 Amazon は、Amazon で対象CDを買うと無料のMP3がもらえるサービス「AutoRip」を開始しました。

対象となるアルバムは5万枚程度で、今後も追加予定との事です。

無料のMP3は、「Amazon Cloud Player」のライブラリに追加される形で提供され、過去にAmazonで購入したCDのMP3版も遡って提供されるという太っ腹ぶり。

まずは米国限定でスタートしたサービスですが、日本向けにも提供される見込みとの事。

Amazon AutoRip

最近は CD を直接聞く機会もほとんどなくなり、シリコンストレージに入った音楽か、ネットから直接聞く事がほとんどになった気がしますので、こういうサービスは便利と思います。

もちろん背景には、CD売上の先行きとAmazonへの影響、Amazon Cloud Player の浸透や音楽配信への野心とかとか…いろいろありそうですが、Amazon のネットサービスはプラットフォームをあまり選ばないオープン指向なので、ユーザー視点で見た時の安心感があるのは確かです。

しかも手元に物理的なCDも残る。という話になれば、データの囲い込みや消失の不安もかなり解消されますし、コレクション欲も満たせる、という事で他に無い強みと言えるかもしれません。

また、Amazon といえば「お値打ち」というイメージもありますので、そういう面も他社に対するアドバンテージかもしれません。

今後、CDの再生環境を持たない人が増えそうな中、CDを物理的メディアとして持っておきたい。というニーズがどの程度残るかは分かりませんが、クラウド規約と所有欲の相反する理念を埋める現実解として、ユーザーのオプショナリティが拡充される事はひとまず歓迎できそうです。

電子書籍で似たようなサービスやってくれないかな

所有欲の話になると、書籍のそれも負けていないと思うので、「本を買ったら電子書籍が無料で付いてくる」サービスがあれば、それこそそっちの方がウケるんじゃないか。とは思います。

まさに「Amazonがこれをやる事に意味がある!」という感のあるサービスですが、書籍絡みは色々面倒なようなので、なかなか思うようには行かないんでしょうねぇ。

そういえば関係ないですが、AutoRip の説明動画に出てくるAmazonの中の人はなかなかご陽気な方で、ちょっとおかしかったです。

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